2015.12.15write 昨日まで論文研究Ⅱの授業だったが、同時に入学説明会が行われていた。校舎の一階には教科書の見本が並べられ、正面入り口には案内の方が立ってみえた。私は入学説明会というところに一度も行ったことはなく、色々心配していても仕方ないし、入学してしまえばなんとかなるだろうとよくわからずに大学に入学した。


武蔵野美術大学から京都造形大学に編入する時も、通信教育課程だからどこも同じだろうと思い、説明会には参加しなかった。もちろん資料は取り寄せたが細かいところは読まず、システムについては何も予備知識なく入学したところ、戸惑うような違いがいくつかあった。今日は二大学の違いをまとめてみたい。

京都造形大学は京都造形、武蔵野美術大学は武蔵美と表記する。

まず、京都造形は一年に履修する単位の上限がない。可能なら100単位だってとれる。もちろんコース毎の必修授業はあるが、年度の最中にどの科目を履修するかもその時決められる。それに対し武蔵美は、年度の初めに履修登録というものをする必要があり、登録した科目しか履修することができない。しかも登録科目は上限40単位まで。年度の途中にやはりあれを履修したいなどと思っても、履修登録していないと出来ない。

本校舎が京都造形は名前の通り京都にあり、武蔵美は東京にある。京都造形の文芸コースは東京校舎で卒業するために必要な授業が全て受けられ、京都まで行く必要はない。武蔵美は東京に本校があるが、国分寺からバスで20分ほどいったところにある。周りは住宅地で、コンビニも何もないところだ。国分寺から歩くと30分ほど、夜バスがなくなり歩いて帰った時は、怖くて涙がでた。

他には、ファイン系から文芸コースに変更したせいもあるかもしれないが、武蔵美は課題提出の締切がない。もちろんテストを受ける前に出すという前提はあるが、基本的に2月末日が最終締切で、それまでに提出すればいいことになっている。京都造形は毎月10日という締切があり、面接授業の宿題、いわゆるスクーリングレポートにも締切がある。

京都造形に入学してから、いつも締切に追われるようになった。へとへとになるが、締切を守って必死に課題をこなしているうちに、いつの間にかたくさん単位がとれていた。これは私にとってとても良かったと思う。いつでもいいと言われると、甘えてしまいなかなか着手できない。

他には、武蔵美は春、夏、秋、冬それぞれにスクーリングが区分けされ、季節ごとにスクーリングを申し込むようになっているが、京都造形は毎月、開催されるスクーリングを申し込むシステムになっている。これも私には毎月申し込むシステムの京都造形の方がよかったと思う。毎月のルーティンとなれば雑用が増えるが、その時々に予定を鑑み申し込みができる。武蔵美だと、かなり前の段階で申し込みするため用件がバッティングすることがよくあった。

他に違うのは、武蔵美は本校舎に通うため、最近できた素晴らしい図書館を利用できる。京都造形はもちろん本校舎にはあると思うが、東京外苑の校舎には、図書館はなく、6畳ほどの物置的な図書ルームがあるのみ。文芸部に必要な資料は揃っているそうだが、あまり利用したことはない。

武蔵美の夏のスクーリングは、通学生が夏休みの間ずっと開催される。7月下旬から8月末まで、日曜日を除き毎日毎日ほとんどの教室で授業がある。通信教育生といえども、単位をとるためにほとんど毎日通う人もいる。私もその一人で、最初の一年目は毎日通い、暑いわ妊娠中でお腹が重くて死にそうだった。でも毎日美大で実技が勉強できるので楽しかったし嬉しかった。

武蔵美のスクーリングは学生食堂も利用できた。名物MAU定食や、うどん、ラーメン、小鉢色々デザートなど。すごく美味しいという訳ではないが、通学生気分は満喫できたし、休憩時間に学友達とお喋りするのも楽しかった。朝早く開いている中庭のパン屋さんは本格的な手作りパン屋さんで、朝ご飯に食べるのが楽しみだった。顔を覚えてくれた先生達が声をかけてくれて、友達もたくさんできた。大学ってこんなに楽しいんだと思えたのは、武蔵美だったからだろうと思う。

今は通学時間や勉強する内容を変えて大学も変わった。通学は本当に楽になり、新しい友達もできた。それから今は大学が楽しいというより、勉強が楽しいと思うようになった。これは京都造形の先生方からご指導いただいた賜物だろう。テキストを読み、言葉を選び、注意深く文章を重ねていく作業は、昔の私なら近寄りもしたくなかった作業だろう。それが今はとても楽しい。

それと、たまたま私の周りが、というだけかもしれないが、武蔵美の時は苦学生が多かったが京都造形は余裕のある方が多い。大学が3つめとか5つめとか、大学マニアのような方もみえる。卒業しても次々と新しいジャンルの学部に挑戦されている。それと、私もそうだが武蔵美は単位がとれないという悩みを抱えている人が多かったが、京都造形は単位がとりやすいというより勉強して単位をとって当たり前という空気があるように思う。

よく授業で一緒になるOさんは、お会いするたびに単位取得数を教えてくれる。あまりにもたくさんとってみえるので、それなら私もと奮起した。ブログをすすめてくれたwさんもきっちり何でもするタイプで、それでも必死感はなく楽しんでいるようにみえる。Hさん、Tさん、Yさん、Kさん、本当に文学コースの勉強が楽しくてたまらないという方々ばかりが周りに集まったように思う。良い影響はいくら受けてもいい。私も人にいい影響を与えられるように、日々頑張ろうと思った。

京都造形と武蔵美の違いまとめ

・本校舎が京都造形は京都で武蔵美は東京にある。
・(私の家から)京都造形東京キャンパスまで30分武蔵美は2時間
・武蔵美には版画コースがあり、京都造形にはない
・京都造形には文芸コースがあるが、武蔵美には小説を学ぶ学部はない
・京都造形はスクーリングが土日祝日、武蔵美は土日祝という授業もあるが平日一週間ということもある
・武蔵美は本校が東京で学食や図書館が利用できるが京都造形東京キャンパスにはない
・京都造形は駅から徒歩5分、武蔵美は駅から更にバスに20分乗る徒歩は40分
・スクーリングは武蔵美は季節ごとに申し込み、京都造形は毎月申し込み
・京都造形は何もかも引き落とし、武蔵美は何もかも振り込み(手数料は生徒負担)
・武蔵美は理由によっては授業の1/6休みが認められるが京都造形は遅刻も一切NG
・武蔵美のテストは持ち込み一切禁止、京都造形は電子機器以外は資料持ち込みOK
・武蔵美は学部間の垣根が低いが京都造形は高い、他部署との交流は全くなし
・武蔵美は授業以外の勉強会は生徒主体、京都造形は学校主体で色々ある
・京都造形はネットで勉強できるAirUがあるが、武蔵美はなし
・武蔵美の授業は9時から17時半、京都造形は9時半から17時40分(11時スタートもあり)
・授業の後に飲み会がしょっちゅうあったのは武蔵美で学外の交流もよくあったが、京都造形はほとんどない

同じだと思ったところ

・どちらにも通信教育課程がある
・学生証で学割がきく
・懇親会の規模や内容
・大学が運営するカルチャーセンターがある(ただし武蔵美は単位認定なし、京都造形はある)

今度Excelで表にまとめてみよう。


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※日本画の授業で、色絵の具の素材一部を見せてもらう。鉱物が絵具になる。

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※武蔵美の日本画の授業。写っているのは版画では卒業できないと教えてくれたNさん。

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※日本画Ⅰの授業で描いた百合の花。尾形光琳の「松島屏風図」をリスペクトして描いた。

【編集後記】

区役所にいったついでに教育委員会にいる知り合いに会いにいったが出張中だった。教育委員会というと、何かあれば訴えるとか葵のご紋的イメージだが実は全くそうではない。言い方は悪いが、教育委員会と学校は当然繋がりがあり、機関は違うが同じ立場のようなものだ。ただ無認可の幼稚園や学校は管轄外で、訴えても何も出来ないのだそうだ。何かあって訴えるのは教育委員会ではなく、司法がいいのではないか。教育委員会が役に立たないという訳ではなく、「訴える」ところではないからだ。この方に会いにいったのは、何か訴えたいのではなくプライベートな話し。この方にお祝いごとがあり、皆で一席設けることになっている。電話してから行くべきだった。


アクセスが多いみたいなので卒業について追記、2017.02.11

卒業認定について全然違うので書いてみたい。まずは京都造形芸術大学通信について。



京都造形芸術大学は卒業確定のスケジュールが2パターンあり、卒業式に出席したい場合はAのスケジュールで単位をとる必要がある。私はBのスケジュール、4月上旬に卒業が確定になる。でも成績には関係ないし、既に今の時点で卒業のための単位は取れている。もちろん卒業式にも出席するつもり。

武蔵美については武蔵美に聞いてみて下さい、でもこんな風に分けるなんて聞いたことないかも。


2017.02.15追記

気になって武蔵美の方にも連絡して聞いてみた。調べてもらう間の保留音が昔と変わらず、息子がお腹にいて色々初めてでわからなくて電話した時のことを思い出した。息子はお腹にいる時から元気いっぱいで足をバタバたするのが好きでお腹苦しかったなー。ママと一緒に武蔵美で勉強した事を覚えていてくれるだろうか。

さて武蔵美の卒業認定の話。こちらの場合は卒業年の前期に卒業認定の126単位のうち108単位取得者が当年卒業者としてリストアップされ、本人から申請を受けて卒業生予備軍となる。で、2月末までに必修など含め課題を提出、その成績の結果で126単位取得者が卒業生となり3月中旬の卒業式に出席し卒業証書を授与されるそう。

そういえば2年生の時に2月28日ギリギリに大学までレポートを持って校内で清書してその場で出したことを思い出した。卒業の年までそうなんだとびっくりしたし、このスケジュールでは学生はありがたいが大学の事務局が慌ただしくて大変だろうと思った。

京都造形芸術大学ってやっぱり事務局が怠慢なんじゃないの?なんで二部に分かれてしかもBコースは2月10日に締切なのに4月卒業なんてやってるの。紛らわしいしそもそもこれが変なのよ。カルチャーセンターと間違えてるんじゃないの?

ちなみに昨年度の入学、卒業者数は以下の通り。みんなネットでわーわー言ってないで聞けば教えてくれますよ。私はどちらも入学案内の部署で聞いてみた。

2015年度武蔵野美術大学通信教育学部入学者5~600名卒業生180名【卒業率】約30%
同じく京都造形芸術大学通信教育部入学者1740名卒業生約400名強。【卒業率】約20%

卒業率が高いとみるか低いとみるかは人それぞれ。

京都造形芸術大学通信の卒業生の数は2015年度は不明で2014年度が427名、その前の年が462名だそう。だいたい毎年400名強らしい。こうしてみると通信教育学生というのは約2~3割の生徒しか卒業出来ないものだとわかる。

なのにみよ、私なんてちゃんと卒業して(まだ確定ではないけど単位はとってるからよほどの事がない限り卒業となるはず)しかも編入後は最短2年で卒業となった。これもひとえに真面目に勉強する学友達からの影響のおかげで、大学や先生達は足をひっぱるばかりで最低最悪だった。この環境で頑張れたという自信は、これからの人生の礎になると思うので損ばかりではない。だが今回卒業する京都造形芸術大学にお礼などいうつもりは絶対ないし、逆に謝れという気持ちを抱いたまま卒業することになっている現状を記してこの記事を完成としたい。そもそもハラスメント認定されて処分された先生が、私に謝る必要はないから会いたくないと言っているそうで、それも大学が容認している現状、もう大学がハラスメントを容認しているといっていいと思う。

京都造形か武蔵美か迷ったら100%武蔵美をお勧めする。京都造形芸術大学なんかに入ったら勉強どころじゃなくなります。京都造形芸術大学なんかに入学したら泣いて辞めなくてはいけなくなるからお金が勿体ない。言っておくけどこれら私の経験に基づく率直な感想だから4649。この一年間大学や先生に気を使って馬鹿をみたと今更ながら思った。

武蔵美は先生や大学が生徒が勉強しやすいようにと気配りしてくれる、これ本当。京都造形芸術大学は生徒が先生や大学にへいこら気を使って勉強どころじゃなくなるよ。




ここまで来たらはっきり言わせてもらうけど、あんたなんか先生だから気を使っただけで異性として一ミリも興味ないから勘違いするな本当にいい迷惑。


2017.02.25 土曜日:またしても追記 

 武蔵美は卒業制作作品集が卒業生および在学生にも全員に配布されるが、京都造形芸術大学は、卒業生だけが"購入"するもののよう。先日卒業制作の最終面談でなにやら封筒を渡され、その中に「卒業制作作品集購入申し込み書」というのが入っていた。私はてっきり文芸コースの卒業生全員の卒制を集めた文集が作られたと思ったのよ。そしたらこれが通信教育部全コース卒業生の要約集だったという訳で、またまたビックリしてしまった。

そういえば一年目に卒業制作集貰わなかったと思い出し、京都造形芸術大学は、卒業生だけが買えるものだとわかった。お値段¥3,500-!当然申し込みしないと手に入らない。確かに学生数は多くて用意も配送も大変だと思うけれど、これは全生徒に毎年贈っていいものではないのかと思った。でないと卒業制作どんなものを創ったらいいのか道標もなにもないという事にならないだろうか。


休学している3年分も送られてきたので六年間ぶんある。ここに卒業制作作品は載らなかったけれど、確かに在籍していたという証でもある。武蔵美の卒業式はどんなかなあ。卒業制作作品展には行ってみようか。

しかし、たがが通信大学、されど芸術大学、色々違いがあるものですね。